Culture | 世界に向けたお土産、日本初のハラール認証食品

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お土産を皮切りにビジネスサポートも

「まずは『お菓子』と『お土産』の分野を皮切りにします。協力企業によるプライベートブランドとしてカステラを開発し、『アリモト』(※3)さんにはおせんべいを作っていただきました」
日本旅行の手軽なお土産として、まずは日本らしいお菓子から。
「実はお土産物はこれまでムソーが手がけたことがない100%新規参入の分野なんです。今回はじめて空港やホテル・観光地においていただけるように働きかけました」
堺近郊では、関西国際空港施設の3階に国内で生産されたハラール認証食品を置いた「ポーク・アルコールフリー」コーナーが作られました。

「ハラール認証は受けていませんが、ブタやアルコールを原材料に使っていないなどいくつかの条件を全てクリアしている食品を『ムソー・ムスリムフレンド食品』として採用いたします」
このムソー・ムスリムフレンド食品は、200~300品目そろえる予定です。それだけのラインナップをそろえるためには、他の企業との連携も視野にいれています。
「小売業者様・外食業者様への食品供給や、他企業様との商品開発やプロモーションのサポートなどを、『ムソー・ハラール事業』として展開していきます」
また、2014年の3月に行われた幕張メッセでの大規模な食品イベント『フーデックスJapan』でハラール認証食品の初お披露目を果たします。

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もちろん、ハラール認証された食品は非ムスリムも楽しむことが出来ます。元来「健康的で清潔、安全・高品質・高栄養化の食品」という視点があるそうです。互いに気兼ねなく、ムスリムの方と共に食卓を囲み、同じものを食べる。
そんな日への第一歩をムソー株式会社は踏み出したのです。

ムソー株式会社 西日本営業部
〒593-8323 大阪府堺市西区鶴田町28番7号
http://muso.co.jp/
Facebookページ:https://www.facebook.com/muso.halal


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Editorial Note – 編集後記

日本に観光で訪れるイスラム教徒の方々の増加に伴い、2014年4月、関西空港に祈祷室(イスラム教徒の為の祈祷専用の部屋)が整備されました。世界のハブ空港には当然整備されている祈祷室がやっと日本でも整備され始めたのです。と同時に、空港やホテルでハラール認証の食事やレストランが少しづつ増えているそうです。

イスラム教徒は日本ではまだマイノリティでも、全世界ではマジョリティです。
ハラール認証や対応は、日本ではこれからのビジネスチャンスととらえられますが、世界では既に常識のひとつかもしれません。
グローバル化において、どんな宗教も食の多様性もフラットに扱われるべきだと思います。相手の文化を許容することは、おもてなし以前の段階で必要なことだからです。
こういった先陣切った取り組みをするムソー株式会社が、堺のリーディングカンパニーのひとつになりうる事と期待しています。

樋口千愛

脚注一覧
※1 国内企業の作る国内向け商品としてはじめてのハラール認証
※2 日本アジアハラール協会(NIPPON ASIA HALAL ASSOCIATION)認証
※3 合名会社アリモト。製造、販売を手掛ける。

 

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