「そうだ!梅干し食べよう。」イベントレポート 後編
前篇では、堺市在住の西野晶子さんが梅干し作りを始めたきっかけや、西野さんが漬けた梅干しの「食べ比べ」の模様をお伝えしました。
後編は、西野さんのレクチャー内容をレポートします。
■楽しく続けるためにも「ずぼらポイント」
レクチャーの中でも面白かったのは、西野さんが各工程でもうけてる「ずぼらポイント」。
梅の事を語りだすと止まらない、自然と笑顔になる西野さんが発見したずぼらポイントを教えてくれました。梅仕事のハードルは「きっちりしないとすぐカビるのでは」という心配。
西野さんもこれまで、最初の数年こそはきっちりマニュアル通りに作っていたものの、コツがわかると随所に「ずぼら」を入れ始めます。
たとえば、
梅の水分はきっちり拭くべし!
→ある梅農家の方に話を聞くと、びちゃびちゃのまま漬けたりしてるらしい。なーんだ多少の水分ならOKやね。
梅のアルコール消毒こそカビ予防の要!
→要はヘタの後の部分だけ消毒すればOK。そこを焼酎につけてひっくり返すと、まわりは垂れた焼酎で消毒できてるはず。
などなど。西野さんが独自で気づいた点もあり、梅農家さんや生産者さんの話からヒントを得た部分もあり。
こういうお話は、梅干しづくりの敷居の高さを下げてくれます。
■試行錯誤はつづく
これまでに試した塩の種類は15種類~20種類。梅の種類は7~8種類。国内だけでなく海外の塩も試してきました。この梅と塩の組み合わせ、あるいは塩の濃度を変えることで、組合せは無限大です。
前篇にも書きましたが、ご飯と梅干しは最強コンビといいつつ、朝ごはんだとお味噌汁も欲しいし、玉子焼きがあれば嬉しい。ついでも鮭なんかも・・となるのが普通。ところが、今回のイベントでは丁寧に作られた梅干しを味わう事に全神経を集中し、ご飯は梅の塩を流す程度に頂きました。
しかし、なんという満足感。
まじりっけのない、しっかり効いた塩けを味わった後にかすかにひろがる甘味、それは白ごはんの甘さを存分に引き立ててくれるものでした。
西野さんの梅干しづくりは、2006年に1kgから始まり、昨年は60kg漬けるまでになりました。
梅仕事を記録した梅アルバム
これまで梅干し作りをした事がない方はもちろん、自宅で作っていた方も
西野さんの「食べ比べセット」で好みの味を発見するのは面白い経験になるでしょう。
西野さんのイベントやワークショップ開催情報は、随時ブログをチェックしてください。
唐人屋のブログ: http://ameblo.jp/toujinya246
今回のイベントを開催した紙カフェでは様々なワークショップやイベントを行っているのでこちらもチェックしてみてください。
堺市堺区市之町東2丁1(山之口商店街内夢浪漫本舗)
http://kami-cafe.jp/
紙カフェFacebook: https://www.facebook.com/kami.cafe.sakai
Chinaru Higuchi
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