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2014年05月30日

海外メシトモ事情 – タイ料理 前編

Author: , Category: 海外メシトモ事情 | TAG: ,
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&Riceは何かとタイに縁があるようです。編集部の知人がタイ駐在という縁で、缶詰を大量に買ってきてもらい「日本の米&タイの缶詰試食会」を行ったこともありました。また、「Culture」では西区のウェスティ(堺市立西文化会館)で開催された「アセアン文化講座、タイ料理講座」の模様もレポートしました。
そして今回は&Riceライターの一人である岡本麻里の「海外メシトモ事情- タイ料理編」をご覧ください。
– &Rice 編集部

海外メシトモ事情 – タイ料理編

5泊7日でタイへ旅行に行ってきた。主たる目的は離島でのスクーバダイビング。私が今回訪れたタオという島は、日本ではプーケットほどの知名度は無いが、旅費をおさえて旅を続けるバックパッカーや、若い欧米人に人気のビーチリゾートだ。ダイバーにとっては、餌付けされていないジンベエザメとの遭遇率の高さでも人気の島である。

正直、食事にはそれほど期待を持たずにいたのだが、なかなかどうして。現地で出会った旅の達人たち曰く、タオ島のレストランはタイ国内でもかなりポテンシャルが高いらしい。タイ料理はもちろんのこと、イタリアンやメキシカン、アメリカチックなメニューやフルーツ、野菜を使った屋台など、選択肢の多さも魅力だ。
旅行中のダイバーの朝食/昼食はゆっくり食べる時間も無いため、正直エサのようなもので、腹さえ膨れたらそれで良い。重点を置くのは当然夕食。今回は現地で食べた夕食の中から、私たちに最も馴染みのある『米』についてフィーチャーしたい。

関空からバンコク経由でサムイ島へ空の移動。初日はそこで一泊し、翌日の朝食バッフェでタイ・カレーが3種類あるのに目をつけ、さっそく炊飯器のご飯と共に試食。日本でもタイ米を口にすることはたまにあるけど、本場の味を・・・

『かっら~~~~~~!!!』

3種類とも、とにかく激烈に辛い。旨みも強いが、辛いのが苦手ではない私でも頭頂部から汗が噴き出し、舌もしびれるほどの辛さ。これがファーストインパクト。やっぱり日本で食べるタイ・カレーは、ある程度日本人向けに工夫されているのか・・・?そしてタイに着いて初めて口にしたタイ米(正式には「インディカ米」)は、ポサポサで、気になる臭みがプ~ンとある。う~ん、米が口に合わんってのは、こりゃちぃーと幸先悪いなぁ。。。

朝食を終え、次なる最終目的地タオ島(Koh Tao)へフェリーで移動。ランチはフルーツなどで簡単に済ませ、島に到着、宿にチェックイン後、これから数日間お世話になるCoral Grand Divers(http://japancoralgranddivers.com/)で軽く打ち合わせをし、スタッフとダイバー達で晩ご飯に行こうというお誘いをうけ、地元のタイ料理店へ。
壁も、当然エアコンも無い怪しげな店構えで、案内が無ければかなり入りにくいその雰囲気に、タイの洗礼を受けた。

注文などは全てダイブショップのスタッフにお任せし、「これがタイ式」という氷入りのビール(『Leo』、現地ではそうとうお世話になりました)を飲みながら待つことしばし。皿に盛られたタイ米と共に、次々と料理がやってきた。

2011年に、世界で最も美味な料理堂々第1位に選ばれた※マッサマン・カレーに始まり、パクチー(シャンツァイ/コリアンダー/中国パセリ等とも呼ばれる)を沢山使った料理や、ちっちゃくて可愛い外見からは想像もつかぬ破壊力を持つ唐辛子が潜む料理から、オイスターソースの食べやすい味付けのものなど色とりどりのおかずが登場。
マッサマン・カレー。具は鶏むね肉とジャガイモ。マイルドで食べやすいルーに、ジャガイモの美味しさが未体験ゾーン直撃。
マッサマン・カレー。
具は鶏むね肉とジャガイモ。マイルドで食べやすいルーに、ジャガイモの美味しさが未体験ゾーン直撃。

ヤム・タレー(シーフードとパクチーの和え物)。パクチー、ライム、チリと、いかにもタイ料理らしい味付けのそろい踏み。
ヤム・タレー(シーフードとパクチーの和え物)。
パクチー、ライム、チリと、いかにもタイ料理らしい味付けのそろい踏み。

空芯菜のオイスターソース炒め。全体は食べやすい中華料理の様だが、1cm強の赤くて小さなチリが、口の中で暴れる。
空芯菜のオイスターソース炒め。
全体は食べやすい中華料理の様だが、1cm強の赤くて小さなチリが、口の中で暴れる。

鶏とカシューナッツのチリ炒め。ピーマンみたいなやつが爆発的辛さ!!!
鶏とカシューナッツのチリ炒め。ピーマンみたいなやつが爆発的辛さ!!!

&Riceの記事を書きつつも夜は米よりビール党な私だが、これらの料理はとかく米を食べたくなる!!しかし朝食べたタイ米の苦い記憶がよみがえり、若干躊躇しつつも米を食べてみたところ、これが実に美味しい!!

臭みはなく、日本の米の様な水分量は無いが、ポサポサでもなくふっくらしている。あっさりしていて、とても食べやすいのだ。特に、この時期でも気温34~35℃にもなるタイでは、日本のもっちりしたご飯では重たくて、身体に合わないように思う。後に分かることだが、お世話になったダイビングサービスの女性インストラクターは地元の食に精通していて、最終的に、ダイビングとは関係なく『師匠』と呼ばせて頂いたほど。彼女が言うには、タイ米と一言で言っても種類は非常に豊富にあり、パサパサ加減や匂い、水加減による柔らかさの違いなど、お店によってこだわりがあるそうだ。やっぱり米食文化ってすごい。日本の米の美味しさにプライドを持っている私たち日本人だが、タイの人にはタイの風土に合い、各家庭・レストランの「これ」と思う味・炊き方があるのだ。

旅先で美味しい米とそれに合った食文化に出会うと、「ここなら住めるかも」、やっぱりお米の国の人なんだと実感するわたくしの、お米についての初レポート第一弾はここまで。続編、

「タイの東北地方料理」へ。

マッサマン・カレー/ウィキペディアより

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Mari Okamoto

Mari Okamoto

元バーテンダーにして、酒屋での勤務経験もあり。美味しいものとスキューバダイビングの為ならと、国内外問わずフットワーク軽くとびまわる。

“海外メシトモ事情 – タイ料理 前編” への1件のコメント

  1. […] 普段何気なく「タイ料理」と呼んでいるけど、当然ながら地方によって特徴があるようだ。前編でご紹介した、世界で最も美味な料理第1位に選ばれた「マッサマン・カレー」は、アユ […]

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