養老うまいもん広場対ケナ
少し前の話になるが、GWの1日を利用して岐阜県養老町への日帰り遠足へ行ってきた。
瓢箪で有名な養老町。
岐阜県の田植えの最盛期は5月下旬。
町内の代かきを終えた多数の田園風景は大渋滞で疲労しきった心身の良薬となる。
田植えを楽しそうに手伝う泥塗れの子供に、我が子の作業を優しく見守る母親の絵面など、外は排気ガスに車内はタバコの煙で麻痺した我々のオン ザ ハイウェイ タイムの壊れた絵面を一撃で修復させる穏やかな場面薬だ。
養老天命反転地で三半規管が狂いだすほど遊び、日本名水100選の養老の滝水を求め山道を彷徨い、脳と足腰がグルンブランの極限状態になり、遅めのランチを帰路にて探すことにした。
岐阜といえば飛騨牛。ロードサイドには多くの飛騨牛取扱店がある中、貧乏暇なしの我々がチョイスしたのは屋外版フードコートのような『養老うまいもん広場』だ。
高級な霜降りでなくとも、串焼きですら美味しくなくてはブランドの信用にかかわるはず。
だから飛騨牛の一串とおにぎりのオーダーで幸せの岐阜味は十分と考えていた矢先に店内のコーナーから「ウナギの蒲焼き」のポップが目に差し込んできた。
「ひとつひとつ丁寧に手作りで真心こめてつくります」
岐阜とウナギの関連性などあまり聞いたことはないが、私とウナギの関連性はウナギの値上がりとともに希薄になっていたのは確かだ。
思いきっておにぎりをウナ重にフルモデルチェンジアップしてみた。
2014年5月3日土曜日14時30分
岐阜県養老町
養老うまいもん広場にて
ケナのランチオーダー
・ウナ重並盛り 1800円
・飛騨牛串焼き 700円
遠足の高揚感と疲労感が気持ちを大きくして背中を押してくれるものだ。
組み合わせのワルさなど関係なく贅沢なオーダーは至福を感じる。
絶妙な焼き加減、とろける食感、焦げと山椒のほんのり香ばしき控えめの主張。お米との相性大良好。確かに丁寧に焼きあげられているウナギはさすがに美味い。完全に絆を取り戻した。
飛騨牛の串焼きも文句なし。
炭で炙られたこのフェイスに偽りはなく、女性の頬のように柔らかな肉質に、厚すぎず薄すぎずの化粧はバッチリ私好みだ。白いご飯が呼んでいる幻聴に見舞われた。
岐阜県養老町養老うまいもん広場
まいったよ、やられたよ。
いつか稼いだ暁には、隣の店の飛騨牛すき焼きを食べに戻ってくるだろう。
takayoshi kena
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