えとや梅の実ひじき対ケナ
福岡は大好きな街だ。
一番アホな弟分が商売を始めて以来何度も足を運んでる。苛烈な地元愛に支えられた彼等の客人に対するおもてなしは達人の領域だ。 達人が引き出す福岡の魅力は、誰もかれもが体験することは出来ない特別な街の懐に触れ、そこで出会う人達を街ごと愛させてしまうことにある。
泉州生まれ地車(だんじり)育ちという、目立ちたがりの派手好き英才教育を受けてきた私ですら理解不能な娯楽思考パターンが彼等には構築されている。漫画の世界より破天荒に遊び、法律スレスレの境界線をトップギアのノンブレーキで疾走する。そしてスピンしクラッシュするたび笑いと絆が生まれる。街を遊び尽くすスケール感は足元にも及ばない。彼等にとって街はオモチャの一つにすぎないのだ。
そのホームグランドとなる福岡には博多祇園山笠祭りがある。
曽根中生監督の『博多っ子純情』(78)という映画の冒頭に博多祇園山笠祭りのシーンがあり、そこに映しだされる祭り特有の緊張感は地車祭りに繋がるものがあった。つまり山笠祭り文化を持つ風土で育った彼等と多くの価値観をとことんまでシェアしあえたのは当然だったのである。
今回紹介する貧乏暇なしメシトモはそんな彼等の仲間が紹介してくれた福岡は太宰府が生んだ逸品である。
『えとやの梅の実ひじき』
カリカリと歯応えのよい梅の実が醸す酸味と、肉厚のあるしっとりひじきの組み合わせにゴハンがとまらない。今回はオニギリを握ってみた。
ダイエット中だろうが、何度も手をのばしてまう・・自制心をぶち壊すほど美味しい「梅の実ひじきおにぎり」、ほんとまいったよ・・・
福岡は食に困らない。
志賀島の金印ドッグ。
八起のアイスキャンディ。
山里に潜む茅葺屋根の茅乃舎。
マルコウのラーメン。
そして堺代表、
七福神のタコ焼き・・
福岡は大好きな街である。
takayoshi kena
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